前回の投稿にて、ネームランドのラベル印刷ソフトはTrueTypeフォントが使用できると紹介しましたが、

という人もいるかと思います。
そこで、TrueTypeフォントの簡単な説明と実際のソフトの使い方を説明したいと思います。
目次
TrueTypeフォントとは
CasioのKL-M50の商品ページのパソコンリンクの説明には以下の記述があります。
※使用できる書体はTrue Typeフォントのみとなります。

この説明だと、PCに詳しくない人はこう考えてしまう人もいるのではないでしょうか。
TrueType
Wikipedia先生によると、
TrueType(トゥルータイプ)はデジタルフォントの規格である。
Windows や macOS 、Linux で標準的に利用されている。
とあります。
つまり、フォントの名前ではなくフォントの規格を表す言葉なんですね。
TrueTypeは、WindowsやMac OSなどで標準的に使用されています。
どんなものがあるの?
Windowsユーザの場合「MSゴシック」「MS明朝」を見かけることが多いと思いますが、これらはリコーが開発した日本語のTrueTypeフォントとなります。
Windowsのフォントフォルダを覗いてみると、最初から様々なフォントがインストールされています。
おおざっぱに言うと、これらのフォントが利用できるということです。
TrueTypeフォントは販売されているものもありますがフリーフォントを配布しているサイトも存在します。それらを活用すれば表現の幅が大きく広がります!
※実際には使用できないものもありましたが^^;
オフィシャルサイトの説明にあるように、ラベル印刷ソフトはTrueTypeフォントのみサポートのため、使用できるフォントは拡張子が.TTFのもののみとなります。
OpenTypeフォント(拡張子が.OTFや.TTC)は使用できません。
実際にプリントしてみる
もちろんPCでラベルを作成します^^
ソフトウェアはCASIOのダウンロードページを見ると「BA-300」と「LABEL DESIGN MAKER」があり、KL-M50はどちらでもラベル作成が可能みたいです。
とりあえず、BAてなんだ?という思いがあったのでLABEL DESIGN MAKERを選択しました。
NEW!とあったのでこちらの方が新しいんでしょう。きっと。
プリンタードライバーとラベル印刷ソフトをインストール
CASIO公式サイトより、プリンタードライバーおよびラベル印刷ソフトをダウンロード&インストールします。
プリンタードライバーは、自分の購入した機種に対応したものをインストールする必要があります。
LABEL DESIGN MAKER (Windows 10/8.1)
私の場合はKL-M50のプリンタードライバーです。
ついでにプリンタードライバーのマニュアルも目を通しておきましょう。
ドライバーのマニュアルなんて興味ないよ!
という人は以下の部分だけチェックしておきましょう。
デフォルトではチェックが外れていますがテープの節約とあっては無視できません。
※Windows10の場合
「Windowsボタン」>「設定」>「デバイス」>「プリンターとスキャナー」より、
インストールしたドライバーを選択。
「管理」>「印刷設定」クリックで印刷設定メニューが表示されます。
「オプション」タブの「テープを節約する」にチェックを入れる。
フリーのTrueTypeフォントをインストールしてみる
せっかくなのでネームランド本体に含まれていないフリーフォントを使用してみたいと思います。
注意
ダウンロード&インストールは自己責任でお願いします。
当環境はWindows10にて作業しております。
ここかられでイチオシのフォントVI Universityをダウンロードしてみます。
VI-University.zipを解凍し、UN____11.TTFファイルをダブルクリックします。
プロパティ画面より「インストール(I)」をクリックするとWindowsにインストールされます。
LABEL DESIGN MAKERでラベルを作成
プリンタードライバーとラベル印刷ソフトをインストールしたらソフト起動させてみます。
ソフト自体はネームランドを接続していなくても使用できます。
メニュー画面
メニュー画面を見ると、「カテゴリから選んで作成」「シーンから選んで作成」など予めテンプレートが用意されているようです。
が、ここは一からラベルを作成してみるため「新しいラベルを作成する」をクリック!
編集画面
①編集画面のラベル設定より、ラベル幅を出力したいサイズに指定します。
ここでは12㎜に指定します。
②「ラベル長さ自動」をONにするとラベルの長さが入力文字数に合わせて自動調整されます。
大変便利なので忘れずにONに設定しておきましょう。
③ラベルが小さくて見づらい場合は表示の倍率を上げて作業しましょう。
④編集画面のメニューより「横文字」または「縦文字」を選択すると、文字設定メニューが表示されラベルが編集可能な状態となります。
ここでは「横文字」を選択します。
⑤文字設定メニューよりフォントを選択してラベルへ文字を入力してみます。
ネームランド本体のフォントは限られているのですが、
ラベル印刷ソフトではPCにインストールされているフォントが選択できます。
ここで、先ほどインストールしたVI Universityを選択してラベルを作成してみます。
ここでちょっと想定外の事態が発生。
「ラベル長さ自動」をONにしているためラベルの長さは自動調整されるのですが
上下の余白が大きい状態となっています。
この余白はVI Universityフォントのデザイン仕様で仕方ないのですが、ラベルデザインとしてはいただけません!
というわけで調整します。
⑥文字設定メニューの「テキストボックスの設定」を「ボックス高さ固定」から「文字サイズ優先」へ変更します。
文字サイズ優先へ変更すると文字サイズが入力可能な状態になり、ラベル枠を無視して文字サイズを変更することができます。
⑦文字サイズをラベルの高さに合わせて調整します。
文字サイズを変更する際、文字が枠内におさまるような調整はしてくれませんので、点線の内側に収まるようにフォント位置を移動させてください。
この点線の内側が印刷可能領域となります。
入力完了したら「印刷」をクリックします!
まだ印刷されませんよ^^
印刷プレビュー
印刷プレビューがポップアップされます。
重要
機種名はデフォルトでKL-E500になってますので、忘れずに自分の購入した機種名に変更しておきましょう。 別の機種のままだと印刷時に接続エラーとなってしまいます!
オプションで、ハーフカット機能のON/OFFができます。
プロパティをクリックすると印刷設定メニューがポップアップされますが、
ざっと見たところどうでも良さそうな内容ですので無視!
「OK」をクリックして印刷開始!

YOU LOSE !

まだネームランドを接続していないので当然ですね^^;
とりあえず、ここまで作成した内容は保存することができますので必要であれば保存しておきましょう。
.lyzという拡張子で保存されます。
いよいよラベルをプリントアウト!
ネームランド本体とPCをUSBケーブル(A・microBタイプ)で接続します。
この最重要アイテムであるUSBケーブルは本体に付属していません(!)ので別途用意する必要があります。
タブレットとか持っている人にはおなじみのヤツです。
電源を入れて本体の「USBリンク」ボタンを押します。
液晶窓に「通信準備完了」と表示されれば準備OKです。
ラベル印刷ソフトに戻って、印刷プレビューから「OK」をクリックします!
ドキドキ^^

ネームランド本体にないフォントでもプリントアウトできました!!
でも再限度は・・・
