ラズベリーパイを購入してみよう!
と思ってはみたものの、
種類がいろいろあって何を買えば良いのか分からない!
何を揃えばいいのか分からない!
どうやって起動させればいいのさ!
と、初心者のうちは何かとつまづいてしまうもの。
小難しそうなOSのインストールなんかもすっ飛ばして、てっとり早くラズパイを起動させて遊んでみたい!という人のために、最速でラズパイを使えるようにする方法を調べてみました。
まず最初の第1歩として!
いろんな設定などは触ってみて慣れてから覚えればいいのだ。
目次
最初に買うべき機種は最新「Raspberry Pi 3 Model B+」
まずは何はなくともラズパイを購入しないと始まりません。
ラズパイはいろんな種類があるように思えますが、基本的に世代が上がるごとに性能向上・機能追加しています。しかも価格は$25~$35と非常にリーズナブルで大して価格差もないため、特に目的のない内は最新・最上位機種を購入しておけば間違いありません。その方がいろいろ遊べますからね。
この記事を書いている時点での最新機種は「Raspberry Pi 3 Model B+」です。
できるだけ安くラズパイを経験してみたいという人にはRaspberry Pi Zeroシリーズという選択もあります。
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Raspberry Pi Zeroシリーズ
「Raspberry Pi Zero」シリーズは、通常モデルと比べると処理能力は落ちてしまいますが、サイズが非常にコンパクトになっています。 そのため、組み込みシステム用途として最適で、電子工作が好き ...
前モデル「Raspberry Pi 3 Model B」からの主な変更点
ポイント
- CPU性能が向上(1.2GHz⇒1.4GHz)
- 有線LAN性能向上(1G Ethernet対応※最大300Mbps)
- 無線LAN性能向上(IEEE 802.11ac/5GHz対応)
- Bluetooth規格(4.1 BLE⇒4.2 BLE)
- 電源ソースとしてPoE(Power over Ethernet)対応
最も注目すべき点は有線/無線LANのネットワーク・スループット性能の向上で、ネットワーク速度が旧モデルのラズパイ3Bから大幅に向上します。
有線LANは1Gイーサネット対応とのことですが、上流インタフェースがUSB2.0のため理論上の最大速度は300Mbpsとなるそうです。
PoEとは有線LANケーブルから電源供給できるようになる機能で、これによりコンセントのない場所での使用が可能となります。ただし、PoE HATと呼ばれる追加の拡張ボードが必要となります。
これだけの機能向上があってもお値段は旧モデルのラズパイ3Bから据え置きの$35です。日本製の実売価格ではどうなるか気になりますね。
「Raspberry Pi 3 Model B+」の日本での販売状況
ラズパイ3B+の発表は2018年3月14日でしたが、5月に入りようやく日本市場でも英国製の輸入品が出回り始めたといった感じです。
英国製といっても性能・機能に差があるわけではないのですが、「技適マーク+認証番号」の有無が気になるところです。
注意ポイント
無線LAN、Bluetoothといった電波を送受信する機器を日本国内で使用するためには、電気通信事業法に基づく技術基準適合認定を受け、「技適マーク+認証番号」を本体に表示しなければなりません。技適マークのない端末で無線LANおよびBluetoothを利用することは法律で禁止されていますのでご注意ください。
輸入品については箱や説明書にプリントされるのが常のようですが、技適認可前などの早い時期に輸入されたものに関しては「技適マーク+認証番号」の記載がない可能性もあるため注意が必要です。
追記
2018/5/17に Raspberry Pi 3 Model B+ が技適認証されましたので、5/17以降のロットでは技適マークがパッケージ印刷されそうですね。
認定書(PDF)はラズベリーパイ財団オフィシャルサイトよりダウンロードできます。
旧モデルの日本製ラズパイでは技適マークを基板上にプリントしてくれていますので、日本製ラズパイ3B+も踏襲されるものと予想されます。どうしてもすぐに欲しいという人以外は日本製の販売開始を待ってみてもよいですね。
どうしてもすぐに欲しかった私は英国製を購入してしまいました^^
ラズパイ3B+(UK製)
Amazonで英国製の輸入品が販売されていましたので、日本製の販売が待てないというせっかちさんにオススメです。
ただし、まだ旧モデル(Model B)の販売も目立ちますので、購入の際は必ずモデル名(Model B+)の「+」表記を確認しましょう。
本体ボード&ケースセット
この出品者さん「Physical Computing Lab」はラズパイの販売実績も豊富ですので安心できそうです。
価格に関しては、正規代理店での旧モデルのラズパイ3B(JP製)の価格が4,320円(税込)でしたので、ケース+ヒートシンク付きであることを考慮してもちょっと割高感があります。
「Raspberry Pi3 B+」コンプリートスターターキット
こちらはラズパイ初心者に特におすすめなスターターキットで、ラズパイを始めるために必要なものがほとんど揃っています。
私も実際に購入してみましたが、気になる技適マークは名刺サイズのカードに印刷した状態で封入されていました。
本体ボード(+α)
必要なものは自分で調達するから余計なものはいらないよ!という人はこちら。
5月20日発売予定で、予約購入するとヒートシンクとスイッチ付き Micro USB 電源ケーブルが付属します。予定数がなくなり次第終了とのことです。
このようにコンパクトなパッケージで送られてきます。
画像では省略していますが、ヒートシンクを取り付ける場所やセットアップ用の説明書が同梱されていました。
こちらの出品者さんもセット販売を展開していますね。
ポイント
ちなみに、RSコンポーネンツは英国製/日本製、element14は中国製と誤解している人もいますが正確ではありません。
ラズパイを起動させるために必要なもの
ラズパイの初期起動のためにはいくつか揃えなければならないものがあります。
ラズパイは小型のパソコンみたいなものですので、デスクトップパソコンを動かすために必要な機材を連想すると分かりやすいと思います。
- ラズパイ本体+ケース
- ディスプレイ用モニター
- USB電源(2.5A以上)
- USBキーボード
- micro SDカード
- HDMIケーブル
- OSダウンロード用のPC
ちなみに先ほど紹介したコンプリートスターターキットを購入した場合、必要なものは以下となります。
- コンプリートスターターキット
- ディスプレイ用モニター
- USBキーボード
コンプリートスターターキット内容
私の購入した「Raspberry Pi3 B+ コンプリートスターターキット (Standard, 16G)」の内容物は以下のとおりでした。
- 「Raspberry Pi3 B+」本体
- 3ple Decker Piケースセット
- ヒートシンク(大x1、小x1)
- Raspbianプリインストール済micro SDカード(Class10 16GB)
- ACアダプター(5V 3.0A)
- スイッチ付電源ケーブル(1.1m)
- リトラクタブルLANケーブル(1.5m)
- HDMIケーブル(90cm)
- ネジ&ピン等のセット
- GPIOのPINの説明シール
「Raspberry Pi3 B+」本体
本体はケースに収まった状態で梱包されていました。
英国製ですので当然ですが技適マークは基盤にプリントされていません。
Raspbianプリインストール済micro SDカード
ラズパイを始める際の最初の関門がOS(Raspbian)のインストールですが、このキットでは最初からmicro SDカードにプリインストールされています。そのため、NOOBSなどのダウンロードやインストールの必要がなく、スロットにmicro SDカードを入れて電源を入れるだけでラズパイが立ち上がります。
また、ラズパイとmicro SDカードは相性があるという報告があり、ネットで調べてみると「SanDiskは相性が悪い」「Transcendは相性が悪い」「A1(Application Performance Class 1)がよさそう」「〇〇と言われてるけどそんなことなかったぜ!」など様々です。
気にしなくても多分問題ないと個人的には思うのですが、失敗したくないと考えてしまう人ほど気になってしまうもの。
このスターターキットに含まれるmicro SDカードは、Raspberry Pi量産利用のために生産管理されている専用micro SDカードとのことで相性に関しては安心できそうです。
Raspberry Pi量産利用のための専用MicroSDカード販売開始のお知らせ
ACアダプター+スイッチ付電源ケーブル
ラズパイ3B+の電源ソースはmicro USB、GPIO、またはPoEと複数ありますが、まずは皆さんmicro USBを使用して電源供給することになるかと思います。
ラズパイは結構大容量の電源が必要となり推奨される電源は5V 2.5Aです。キットに含まれるACアダプターは5V 3.0Aですので余裕ですね。
また、ラズパイはshutdownコマンドで停止するのですが電源はオフになりませんので通常は停止後にコンセントを抜く必要があります。そのため、電源ON/OFFできるスイッチが付いているのも嬉しいです。
とはいえ、起動中にスイッチOFFすると最悪データが消えてしまったりします。ちゃんとshutdownしてから電源を切りましょう。
ラズパイ起動!
ラズパイ本体とディスプレイ用モニターをHDMIケーブルで接続し、Raspbianプリインストール済mcro SDカードを本体スロットに差して電源を入れるだけでラズパイが起動できます。
あとはUSBキーボードを本体に差して操作しましょう!
「Windowsキー」や「Ctrl+Esc」でメニューを開けますがマウスがあるとより便利ですね。
キーボードやマウスはBluetoothも使えますが、ペアリングの設定に結局キーボードが必要になりますのでUSBキーボードは必須です。
最後に
今回購入したコンプリートスターターキットは、考えるべきことがほとんどなく非常に楽ちんにラズパイを起動させることができますので初心者には本当にオススメです。
ただ、ラズパイを起動させたまでは良いのですが、これらから何をすればいいのかさっぱりです^^
私もこれから勉強しつつ、覚えたことを紹介していきたいと思います。
まずは設定周りから!