ネームランドはKL-TF7(KL-M7)が人気ですが、ラベルを作成するための最低限の基本機能を備えていればよいという人にとっては更に低価格なエントリーモデルという選択もあります。
という人のためにスタンダードモデルKL-TF7(KL-M7)とエントリーモデルKL-P4SET(KL-P40WE)の違いについて紹介します。
それにしても、ネームランドはどのモデルもAmazonのセット販売が非常に安いですね。
目次
機能比較
KL-TF7、KL-P4SETはAmazon限定のセット販売用の商品コードで、本体はそれぞれKL-M7、KL-P40WEとなります。WEは白を意味し、本体カラーを示しています。KL-P40はBU(青)も存在しますがセットでお安くなっているのはWEのみです。
KL-TF7では9㎜幅テープ(XR-9WE)が付属しますが、KL-P4SETでは別売りのACアダプターが付属します。
※KL-TF7ではKL-M7本体にACアダプターが最初から同梱されています。
更に本体のKL-M7、KL-P40WEには、それぞれお試し用9㎜幅テープが同梱されています。
KL-TF7 | KL-P4SET |
KL-TF7 | KL-P4SET | |
---|---|---|
価格 | 3,980円 | 2,980円 |
内容 | ・KL-M7 ・ACアダプター ・9mm幅テープ |
・KL-P40WE ・ACアダプター |
本体サイズ(WDH) | 202x216x64.5 (mm) | 189x115x54.5 (mm) |
対応テープ幅(mm) | 3.5, 6, 9, 12, 18, 24 | 3.5, 6, 9, 12, 18 |
最大印刷幅 | 12mm(18/24mm) | 12mm(18mm) |
最大行数 | 6行(18/24mm) | 3行(9/12/18mm) |
印字密度(dpi) | 200x200 | 200x200 |
対応テープ種類 | 174種類 | 153種類 |
内蔵書体 | 漢字:3書体 かな:8書体 英数:12書体 |
漢字:2書体 かな:6書体 英数:6書体 |
内蔵文字種 | 5,640 | 5,035 |
キーボード配列 | JIS | かなめくり |
液晶表示 | 8桁x4行 | 6桁x1行 |
バックライト | なし | なし |
テープ長さダイレクト設定 | 〇 | - |
テープカット | ハーフカット オートカッター |
手動カッター |
縦横同時印刷 | 〇 | - |
絵文字・記号 | 1,243種類 | 638種類 |
フレーム | 75種類 | 85種類 |
フォーマット | 96種類 | 47種類 |
デザインロゴ | 100種類 | なし |
連続印刷 | 〇 | 〇 |
連番印刷 | 〇 | - |
KL-M7とKL-P40の違い
KL-M7はスタンダードモデル、KL-P40(WE)はエントリーモデルということで、KL-P40の方が簡易な機能となりAmazonのセット価格では1,000円安くなっています。
キーボード配列/入力
KL-PSET(KL-P40)のキーボードはパソコンや他の機種と同様の配列ですが、かな入力が「かなめくり」となっているのが特徴的です。かなめくりが使いにくと感じる場合、もちろんローマ字入力も可能です。
対応テープ種類
KL-M7 | KL-P40 |
---|---|
174種類 | 153種類 |
KL-P40はテープ幅が18㎜までとなり24㎜テープが使用できないために生じる差ですね。実際のところ、使えるテープの種類は同じです。
内蔵書体
フォントの種類はやはり多彩な方がいろんな用途に使用できて楽しいものです。ですが、特に拘りを持たない人にとっては最低限のフォントがあればラベル作成には困りません。
漢字 | かな | 英数 | |
---|---|---|---|
KL-M7 KL-P40 両方 |
|||
KL-M7のみ |
ちなみに、漢字フォントの種類はKL-M7とKL-P40で差があるのですが、内蔵される漢字の種類は両機種とも同じです。
JIS第一水準漢字:2,965種
JIS第二水準漢字:1,201種
テープ長さダイレクト設定
エントリーモデルのKL-P40にはない機能です。
通常はラベルの長さは入力文字長に応じて自動で変わるのですが、CDケースやDVDケースに貼るラベルは長さを揃えたいという人もいるかと思います。そういう場合、KL-M7ではワンタッチでラベルの長さを設定することができます。長さは1㎜単位で調整することもできます。
ただし、KL-P40でも定型フォーマット機能にてCD/DVDケースやファイル用のフォーマットが用意されていますのであまり必要な機能ではないです。
テープカット
KL-P40はオートカッター機能はなく、本体右上のCUTTERボタンで手動カットすることになります。
KL-M7に備わっているハーフカット機能とは、シールに切り込みを入れて台紙から剥がしやすくしてくれる機能です。ネームランドのラベルシールはこの切り込みがないと非常に剥がしにくいため個人的にはないと困る機能ですが、ハーフカット機能を使用すると大きな余白ができてしまうという欠点もあります。
AKEN製のネームランド互換テープでは、予め「縦に」切り込みが入っていますのでハーフカット機能が必要なく、テープの余白を抑えることができるためオススメです。
フレーム
単純にフレームの合計数を見るとエントリーモデルのKL-P40の方が多いですね。
ただし、内訳をみてみるとスタンダードモデルのKL-M7では文字単位フレームが廃止されてイラストフレームが豊富になっているなど方向性が異なり、純粋に合計数のみだけで優劣は付けられません。
KL-M7 | KL-P40 | |
---|---|---|
イラストフレーム | 35種類 | 25種類 |
飾りフレーム | 40種類 | 40種類 |
文字単位フレーム | なし | 20種類 |
合計 | 75種類 | 85種類 |
文字単位フレーム
1文字用のフレームです。
エントリーモデルにあるのに上位のスタンダードモデルでなくなっているのは不要なものと判断されたからでしょうか?確かに以下のサンプルのような使い方はあまりしないと思います。でも数字1文字で使用するという用途では使い道がありそうですね。
イラストフレーム
イラスト付きのフレームです。フレームサイズは固定ではなく文字列長に合わせて大きくなります。
スタンダードモデルのKL-M7はエントリーモデルより10種類多い35種類となりますが、KL-M7よりさらに上位機種となるKL-M50では25種類に戻っています。イラストフレームの有用性はCasioさんの中でも揺れてるようですね。
赤で囲ったフレーム10種類がKL-M7での追加分となります。
デザインロゴ
KL-P40にはない機能です。
オフィスや家庭などでよく使いそうな言葉とイラストを組み合わせたラベルが100種類用意されています。
個人で使うにははいらないものかも。
テープカートリッジ交換方法
KL-P40では、電源を切って本体裏側の背面カバーをがばっと取り外す必要があります。
スタンダードモデルでは、テープカートリッジ収納部のオープンボタンを押すだけですので、電源を切る必要もなくテープ交換時の手間は大きく違います。
同じテープを使い続けるのであればよいのですが、頻繁に交換する場合はエントリーモデルの方はちょっと面倒くさいですね。
まとめ
エントリーモデルのKL-P40は、以下のような人にとっては約3千円で購入できるため非常にコストパフォーマンスに優れている機種と言えます。
- ラベルデザインには拘らない人
- とにかくネームラベルを作成できれば良いという人
- 多少の手間を気にしない人
KL-TF7(KL-M7)とKL-P4SET(KL-P40WE)は価格が千円違いますので、機能を比較してみて自分の欲しい機能があるか、千円分の価格差の価値があるかどうかを吟味してみてください。
もし、PCを所持しておりフォントデザインの種類の豊富さをを重視するなら、KL-TF7(KL-M7)ではなくもう少しお金を出してPCリンク機能のあるKL-YK50(KL-M50)やKL-FR3(KL-G2)を購入した方が圧倒的にオススメです。PCリンク機能があればTrueTypeフォント(TTF)が使用できますので様々なフリーフォントをダウンロードして利用することができます。
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