「Raspberry Pi Zero」シリーズは、通常モデルと比べると処理能力は落ちてしまいますが、サイズが非常にコンパクトになっています。
そのため、組み込みシステム用途として最適で、電子工作が好きな人やIoTに興味のある人に大人気のモデルです。
本体価格が$5~$14と驚くほど安価なこともあり、なんとなくラズベリーパイに興味を持ったという人でも手が出しやすいのが良いですね。
全くの初心者から上級者まで幅広い需要に訴求するモデルでもあります。
Raspberry Pi Zeroの基本スペック
通常モデルのラズベリーパイと比較すると、小型な分やはりスペックも低いものとなってしまいます。パソコンの代用のような用途を考えていたらちょっと厳しいスペックです。
| Pi Zero | Pi 3 B+ | |
|---|---|---|
| 価格 | $5~14 | $35 |
| CPU | 1GHz /32bit /1コア | 1.4GHz /64bit /4コア |
| GPU | 250MHz | 400MHz |
| メモリ | 512MB | 1GB |
| USB | 1 (microUSB) | 4 |
| 有線LAN | なし | 最大300Mbps |
| 無線LAN | 2.4GHz | 2.4/5GHz |
| Bluetooth | 4.1 BLE | 4.2 BLE |
USB/HDMI/Piカメラ用ポートは通常モデルと異なりいずれも小型の端子となっているため、ケーブル類を用意する際には注意が必要です。
特に、Pi用カメラは通常22ピンのケーブルが付属しますが、ラズパイZeroで使用するにはPi Zero/W専用の15ピンのケーブルが必要となるためカメラの使用を考えている人は要注意です。
また、ラズパイZeroのMicro USBは1ポートしかありません。キーボード、マウス、その他を接続するためにUSBハブを用意することをオススメします。
とはいえ、ラズパイのUSB規格はUSB2.0ですので、USB3.0対応の高速なものを購入してもパフォーマンスを発揮できません。「ラズパイ用」として購入を検討する場合はUSB2.0対応のお安いヤツでよいです。もちろん、mcroUSBコネクタのもので。
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Raspberry Pi Zeroの種類
ラズパイZeroは3種類売られていますが、基本的な処理能力はどれも同じでモデル名に表される機能の違いがあるのみとなっています。
| W | 無線ネットワーク(Wireless) |
| H | GPIOピンヘッダー(Header) |
| Zero | Zero W | Zero WH | |
|---|---|---|---|
| 価格 | $5 | $10 | $14 |
| 有線ネットワーク | なし | なし | なし |
| 無線ネットワーク | なし | WiFi (2.4GHz) Bluetooth 4.1 BLE |
WiFi (2.4GHz) Bluetooth 4.1 BLE |
| GPIOピンヘッダー | なし | なし | あり |
「W」は無線ネットワーク搭載モデル
モデル名に「W」が付いている Raspberry Pi Zero W、および Raspberry Pi Zero WH には無線ネットワーク機能が搭載されています。
従来ではハードルが高いと思われていたIoT開発が個人でも手軽に行えるというのがラズパイの大きな魅力ですが、電子工作用途としてはラズパイZeroの方が通常モデルより需要が高そうですね。
ちなみに、有線ネットワーク機能はラズパイZeroのいずれのモデルにも搭載されていません。
「H」はGPIOピンヘッダー搭載モデル
モデル名に「H」が付いている Raspberry Pi Zero WH にはGPIOピンヘッダーが搭載されています。
Zero WとZero WHの違いはこのピンヘッダーの有無のみですが、GPIOピンヘッダーはラズパイで電子工作を楽しみたいという人にとっては必須ともいえるものです。
もちろんGPIOピンヘッダーの用途は他にもありますが、電子工作に興味がなく、特に機能拡張なども考えていない人にとってはZero Wで十分です。
このピンヘッダーは後から取り付けることも可能ですので、まずはZero Wを購入しておいて必要になったらピンヘッダーを取り付けるという選択もできます。
ただし、ピンヘッダーの取り付けにはハンダ付けが必要となりますので、ハンダの扱いに自信のない人は用途を考えてから購入を検討しましょう。
こちらの商品は5V/3V3/GND/DNCのピンがそれぞれ色分けされていて、Zero WHのものより便利そうです。
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一応、ハンダ付け不要なキットも存在します。
こちらは、専用の取り付け固定用器具を使用してピンヘッダーをハンマーで軽く叩いて装着します。
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まあ、それほど価格に違いがあるわけではないので最初からZero WHを購入しておいてもよさそうです。大は小を兼ねるということで。
注意ポイント
よくラズパイZeroとセット販売されているRaspberry Pi公式ケースには3種類のトップカバーが付属しますが、「カメラ用カバー」にはピンヘッダーの考慮がされおらずZero WHでは使用することができません。「カメラモジュールを使用」かつ「公式ケースを使用」する場合はZero Wを購入しておきましょう。
Raspberry Pi Zeroは小サイズ・省電力
| Pi Zero | Pi 3 B+ | |
|---|---|---|
| サイズ | 60 x 30 (mm) | 85 x 56 (mm) |
| 質量 | 9g | 45g |
| 推奨電源 | 1.2A (6.0W) | 2.5A (12.5W) |
ラズパイZeroの最大の魅力は、やはり小型化されたモデルという点でしょう!
通常モデルのラズベリーパイも十分小型ではあるのですが、更にコンパクトな65x30mmという本体でLinuxを走らせることができ、無線ネットワークも使えるというのは非常に魅力的です。
ラズパイZero Wの登場で、個人ユーザにおいての「組み込み開発をしてみたい」「IoT開発をしてみたい」という需要は跳ね上がったのではないでしょうか。
また、推奨電源が1.2Aと省電力となっているのも嬉しいです。通常モデルでは2.5Aという大容量アダプターが必要だったのに対して、ラズパイZeroではモバイルバッテリーの利用でも十分です。
お手軽感が増しますね!
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容量のmAh(ミリアンペア・アワー)は、どれだけの電流を1時間連続で流すことができるかを表す単位で、10000mAhと表記されている場合は1000mA(1A)の電流を10時間放電することができます。
Raspberry Pi Zeroモデル別スペック
| Zero | Zero W | Zero WH | |
|---|---|---|---|
| 価格 | $5 | $10 | $14 |
| CPU | 1GHz /32bit /1コア | ||
| GPU | 250MHz | ||
| メモリ | 512MB | ||
| USB | 1 (micro USB) | ||
| 映像入力 | MIPI CSI-2 | ||
| 映像出力 | Mini HDMI | ||
| 音声入力 | I2S | ||
| 音声出力 | Mini HDMI I2S |
||
| ストレージ | microSDカード | ||
| 有線LAN | なし | ||
| 無線LAN | なし | 802.11a/b/g/n (2.4GHz) | |
| Bluetooth | なし | 4.1 BLE | |
| GPIOピン | なし | あり | |
| 推奨電源 | 1.2A (6.0W) | ||
| 消費電流 | 100mA (0.5W) | 150mA (0.75W) | |
| サイズ | 65 x 30 (mm) | ||
| 質量 | 9g | ||
まとめ
ラズパイZEROの魅力をまとめると、
非常にコンパクト!
これに尽きます。
このサイズでネットワーク機能も搭載し、更に低価格とくれば、IoT開発をお手軽に体験するためのツールとしてはまさに最強です。
ラズパイ初心者でどれを買おうか迷っている場合、ラズパイZeroは以下のような人に特にオススメできるモデルです。
こんな人にオススメ!
- とにかくラズベリーパイを試してみたい!
- できるだけ安く!
- 性能は低くてよいよ!
購入したら電子工作を堪能しましょう!
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